「なぁ、この前何でキレたの?」

俺が梨帆に話しかけると、ビクッと震える

「隠したいこと?」

「そっそんなことないよっ」

みるからに慌てられると困りはしないけど可愛いなぁ…

「ふーん、で?」(←もっと困らせる)

「ふぇっ!…言わなきゃダメ?」

「うん、あのとき一緒に寝てくれなかったから寂しかったんだよなー…」

ニヤニヤしそうだけどしちゃダメだ

「うー…」

堪忍したよう

「あのね、あのとき弥生にメール打ってて」

「うん」

「そしたらいきなり連絡なしに帰ってくるからビックリしちゃって」

「うん」

「仕事でピリピリしてたから、それでキレちゃって」

「うん」

「…です」

「ふーん、そうだったんだ」

案外簡単なことじゃん

「まあいいよ、大丈夫もういきなりキレなければいいよ」

「ホント?」

「うん」

「よかったー」

ほっとしてる梨帆も気にしてたんじゃないかな


理由がわかってよかったよかった


おしまい★