私穂乃歌ひよりは中学1年生。長距離で800mを専門してやっていて、音楽は得意なほうだと思う。部活が休みのときや、休み時間はピアノを弾いていることが多い。
でも、一番好きなのはバイオリンを弾くこと。

私は恋愛なんてまったく興味がないと思っていた
けれど、ある日友人による一言によって
ある一人の男子に思いを寄せてしまった。

その男子の名は“中島 貫"
無愛想であまり笑顔は見せないが笑顔が今の私にとっては世界で一番カッコイイ笑顔だと思う
私と、同じ長距離だけど走る距離が違うからあまり話すことがない


中一の八月のある大会
私は、言葉で「頑張って」と言えないから、文字にして伝えようと考えた
三日前から、たくさん書き直して自分が納得するまでひたすら書き続けた。
渡すなら最高の状態で渡したいと思って休憩時間や家に帰ってからは全て手紙に時間を当てた。
なんど、友達に怒られたことか・・・
けれどなんとか、大会前日に“手紙を渡す"ことができた。

“この瞬間が私とあなたとの長い長いstoryを作り上げる第一歩だった"