俺は不安になりながら 悠隼が診察室から出てくるのを 静かに待った 本当はそんなに時間なんて 経ってないのかもしれないけど 体感時間は長く 診察室のドアが開いたときも すごくゆっくりに感じた でも診察室から出てきたのは 悠隼ではなくて 中学から悠隼の担当医になった 相川春樹先生だった