「ロケットタイプ…?」


拾ったストラップを
宙に揺らしながら眺める。


ってことは、
中は写真…だよね?

見たら、ダメ…かな?


でももし知ってる人のものなら
届けてあげられるかもしれないし…


写真を入れてるくらい
大切なものなんだろうし…


香乃が1人
んー、と悩んだ。



「………ごめんなさいっ」


やっぱり出来るなら
届けてあげたいから…

香乃がカチッと
小さなロケットを開いた。