ケータイ小説 野いちご

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鬼麟2

第三章
1.取捨選択

夏休みに入ると、気分的に今までより暑く感じてしまう気温。
自己主張の激しい太陽を睨みつけても、何ら変わることはない。
蝉はいたるところで鳴き声を聞く。
垂れてきた汗を拭うにしたって、だるくて仕方ない。
私は今、“鬼龍”倉庫前にいる。
そう、地元に帰って来たのだ。
「やっぱ、緊張する」
綾にも告げずに来たのだが、入りづらい。
綾の話では、総長の席は空けてあるというけれど、いきなり出て行って、また総長になるのは、傲慢というか、普通に嫌。

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