ケータイ小説 野いちご



翌朝。

まだ引きずっているであろう皆の反応と、何が起こるのかが怖くて、本当に学校に行きたくないと思った。

こんなに学校に行きたくないのは初めてだった。

そんな私が、あまりに悲壮感に溢れた表情をしていたのか、お母さんには「あんた大丈夫?酷い顔よ」と心配されたほど。


本音を言えば、ほんっとうに行きたくない。

けれど、ここで休んでも何も変わらないし、むしろもっと行きにくくなってしまうのも目に見えている。

頑張って行くしかないのである…。



(…なんでこんなことになっちゃってんだろ)



平穏に穏やかに毎日を送るはずだったのに。

たまに見かけて、ときめくだけで満足だったのに。



学校に着くと、周りがこちらを見ている気がして、思わず警戒した。

あとあの人現れたらどうしようって。


ああ、せめて時間ずらせば良かった。

なんで何も考えずに出て来てしまったんだろう。

東条くんいつもこれくらいの時間に登校してきてるよね。

ああもう。



「ほんと困る…」

「山本さん」

「っぎゃあ!」




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