「……今日は悪かったな、奈津」 「それ以上謝ったら怒るから」 海から足を離しながら意地悪く笑ってみせると、 海斗は包むように優しく笑ってみせた。 「奈津、今日はありがとな 送って行こうか?」 「ううんっ、平気平気っ! このあとちゃんと家に帰るしっ」 「そうか…」 「うん……」 「じゃあ…… ______またな」