坂本と別れて数日。
屯所に新しい女中が入った。
沖野沙夜(オキノサヨ)と言うらしく、年も私と近いらしい。
小柄で可愛らしいと言うのがこの子に合っている気がする。
……はじめはな
女とは怖い生き物だと実感した…。
私も一応女だが、ほとんど男として生活しているせいか、土方曰く、所々抜けているようだ。
そんな土方とも最近話していないがな
ん?何でかだと…?



……一昨日の夕飯

「副長さんもっと食べなくては持ちませんよぅ?」

「いや、そんなことねーよ
気にすんな」

…………
何なんだこいつ、土方にしな垂れかかって……

「副長さん、雪華さんが睨んで来ますぅ怖いですよぉ…」

…………………………

「は…?」

その日から土方に近づかないように避けていた。
いちいちおまけみたいにあの女が着いて回ってるから巡察の帰りに報告する以外は全く喋ることもなくなった。



……現在
稽古も終わって一休みしようかと庭を歩いていたんだが………

「ねぇ、いいじゃないですかぁ
副長さんだってたまってるんでしょう?


「………」


…………何やってんだこいつら…
くそっ、土方もなんとか言いやがれ…バカ………
なんで私が…こんなにイライラしなきゃいけないんだよ……