軋む胸の痛みを無視しながら、オズヴェルドは以前よりも多くゆのといるようになった。

それに加えて、オズヴェルドは毎回プレゼントをゆのに贈った。


「オズ・・・気持ちは嬉しいけど、毎回毎回プレゼントはちょっと・・・」


お菓子や新しいワンピース、アクセサリー・・・
たくさんのもので溢れ返っている。

今回の贈り物は花束。

色とりどりの花が束ねられていて、とても綺麗。

だけどーーー


「迷惑だったか?」


チョコレート色の瞳が少し寂しそうに揺らぐ。


「そうじゃないの!そうじゃないんだけど・・・」


上手く言葉が見つからない。


「えっと・・・そうね、贈り物は大切な日にするものよ!」

「大切な、日・・・?」

「誕生日だとか、結婚記念日だとか」


こちらの世界でそんな風に祝うことがあるかどうかは、わからないけれど。


「なるほど。すまない、ユノに贈り物をするとなんだか安心するんだ・・・」


俺があげたものを食べたとき。
俺があげたものを身に着けたとき。
そのとき全てで見られるユノの笑顔を見ると、安心するーーー

それに、どうしようもなく嬉しくなる。

この気持ちがなんなのか、贈り物を続ければわかると思ったのだが・・・

女性から数多く言い寄られるオズヴェルドであったが、自分の気持ちには疎かった。