ケータイ小説 野いちご

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誓うよ

はじまりの合図
もう一つの始まりの合図





深夜二時頃。
「た、助けてくれ!命だけは!」
「…」
「なんなんだよ!お前。俺がなにした…あ…」


無様な男。
私はその男首にナイフをさした。



血が飛び散る。
はぁ…ダメだ。こんなんじゃダメだ。


俺はこんなんじゃダメだ。


いや私は…



俺?私?はぁまたお前か。
おい、俺のなかの私よ。聞いてるか?
たまに出てくるのやめてくれないか?
俺、深夜二時には寝ていたいんだけど勝手に外に連れ出さないでくれるか?


俺、宮本武蔵。あの有名な歴史上の大御所の宮本武蔵と同じ漢字で同じ読み方。ちなみに愛称はむ〜。(笑)
む〜とか笑えるな。


お前も自己紹介しろ。



私は宮本ひかる。むーの二重人格であり私の良き理解者。


気づいたときにはもう二重人格だった。
はじめはむーだけだったが彼はいつの間にか私を作り上げた。

空想?




なんかじゃないよ。

私はむーが大好き。
男として大好き。




だから産んでくれてありがとう。
今なにをしてるかって?


人殺し❤️


私は殺人鬼らしいの。


止まらない。むーに迷惑をかけちゃいけないから週に一回だけしかやってない。



その後はちゃんとむーが処理してくれる。ありがとう。





「寒いな…」

むーごめん。寒かったよね。
そういいながらむーは無様な男の処理を進める。



くぅ〜かっこいい。仕事が早い男って大好き。

「ひかる。そろそろやめたら?」
「無理だよ。だって気づいたらしてるからさ無自覚だよ。」
「そうか…」




旗から見たら一人二役をはなしている俺。



俺は基本爽やかな高校生だ。
自分でいうのもなんだがかなりのリア充である。


こいつにあったのはある地下室。
地下室を探索していたときに人形を見つけて、取り込まれた。
そして二重人格になった。
ちゃんとお寺にも行ったが相手にされなかった。はぁ。


人柄は嫌いじゃないが人殺しはやめてほしい。命を奪うのはだめだ。



だってさ私、昔殺人鬼だったんだよ?
すぐに治せないって〜


おい。思ってること勝手に読むなって。



ごめん。途中からむー、思ってること口に出してとからさ。



あ、そうか。



「お前さ、これで三人目だぞ?そろそろ、人形に戻ったらどうだ?」


いや!むーくんと離れたくない!

はぁのまたこんなこといってさ…





毎日疲れます。こんな非日常。
自分には関係ない世界。漫画だけの世界が。ここに現れた。



俺は犯罪者。
しかしやってない。
いや、やってる。


わからない。



家族もいないし親戚もいない。
いつになったら日常に戻れるのか。



あ、今日、学校で入学式があったな。
大井さんっていうこ、ひかるになんか顔似てた。


前にひかるが自分の似顔絵を書いてくれてそれとくらべたらやっぱり似てた。





「あ〜やっぱり人形に帰れ〜」






こんな楽天的にひとを殺すなんて許されない。だけど、どうしようもない。
全てがかたついたら警察に自首しよう。








そんなとある深夜の出来ごと。

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