風よ、伝えて! ~恋のGT~
恋愛(ピュア)
完
0
postmanS24/著
- 作品番号
- 950896
- 最終更新
- 2013/10/16
- 総文字数
- 12,474
- ページ数
- 5ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 779
- いいね数
- 0
午前八時二十分、始業時間十分前だ。ラジカセから流れてくるラジオ体操の声に合わせて、皆が体を動かし始める。ご苦労なこった、と思いつつ俺もだ。まったくかったるい。
「もう少しおとなしい運転をするように! お前だけガソリン代が多いじゃないか!」
交差点で隣の車が俺を煽るから、ついつい『ゼロヨンスタート』の真似事をしてしまうせいなのだ。同僚は走れば良いという輩ばかりだ。だからガソリンも喰わないし故障も少ない。そのうちの一人が、嫌みたらしくこう言う。
「君がいくら頑張って走っても、信号というものがあるのだから大した差は出ないだろうに。そんな無駄なことに神経をすり減らすより、もっと気楽に行こうよ」
「もう少しおとなしい運転をするように! お前だけガソリン代が多いじゃないか!」
交差点で隣の車が俺を煽るから、ついつい『ゼロヨンスタート』の真似事をしてしまうせいなのだ。同僚は走れば良いという輩ばかりだ。だからガソリンも喰わないし故障も少ない。そのうちの一人が、嫌みたらしくこう言う。
「君がいくら頑張って走っても、信号というものがあるのだから大した差は出ないだろうに。そんな無駄なことに神経をすり減らすより、もっと気楽に行こうよ」
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