左手のエース
恋愛(キケン・ダーク・不良)
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*Riku*/著
- 作品番号
- 501785
- 最終更新
- 2010/11/25
- 総文字数
- 30,460
- ページ数
- 67ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 13,223
- いいね数
- 0
大歓声が
ふっと小さくなる瞬間
空気を切るように
鋭くコートの先を見つめる
視線の先の選手が
振りかぶって
ボールをサーブする
ボールは高い位置から
ほぼ直線を描きながら
あたしが立つコート内の
空きスペース目掛けて突き進む
ボールの軌道を確かめながら
0コンマ何秒の速さで床を蹴って飛び込む
まるで息を合わせたかのように
ボールはあたしの手首に持ち上げられた
"トップレシーバー"
バレー部に入部してすぐ
あたしにはそんなあだ名がついて
1年の中で唯一のエースに選ばれたんだ
そんな
バレー漬けの生活だった
高校1年の夏
あたしはあんたに出会った
「あたしに拾えない球はない」
その頃のあたしの口癖だった
この言葉を借りて言うなら
あんたがあたしに打つ球は
いつも
「拾えない球」だった。
ふっと小さくなる瞬間
空気を切るように
鋭くコートの先を見つめる
視線の先の選手が
振りかぶって
ボールをサーブする
ボールは高い位置から
ほぼ直線を描きながら
あたしが立つコート内の
空きスペース目掛けて突き進む
ボールの軌道を確かめながら
0コンマ何秒の速さで床を蹴って飛び込む
まるで息を合わせたかのように
ボールはあたしの手首に持ち上げられた
"トップレシーバー"
バレー部に入部してすぐ
あたしにはそんなあだ名がついて
1年の中で唯一のエースに選ばれたんだ
そんな
バレー漬けの生活だった
高校1年の夏
あたしはあんたに出会った
「あたしに拾えない球はない」
その頃のあたしの口癖だった
この言葉を借りて言うなら
あんたがあたしに打つ球は
いつも
「拾えない球」だった。
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