翻訳:魯迅『小さな出来事』

その他

lacrima/著
翻訳:魯迅『小さな出来事』
作品番号
303815
最終更新
2009/08/23
総文字数
1,896
ページ数
3ページ
ステータス
完結
PV数
7,210
いいね数
3
私が故郷を離れて都に来てから、思えばもう六年となった。その間、耳に入り目に映った、いわゆる国家の大事も、数えてみると少なくはない。けれども、そのいずれも私の心に何らの痕跡も残してはおらず、仮にこれらの出来事の影響を私に訊ねられても、つまるところ、私の嫌味な性格を悪化させたという他はない。――実を言うと、人々を毎日の笑いぐさにすることを覚えてしまったのである。
ただし、ある小さな出来事だけは、私にとって意義のあるものであった。私を意地悪な傾向から遠ざけてくれ、今でも忘れることができない。

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