白い菫が紫色に染まる時

恋愛(ピュア)

杉下哀/著
白い菫が紫色に染まる時
作品番号
1703179
最終更新
2023/10/17
総文字数
107,685
ページ数
108ページ
ステータス
完結
PV数
14,712
いいね数
12
白色の菫の花言葉は、「あどけない恋」
紫色の菫の花言葉は、「愛」


北海道の雪降る田舎町で過ごす高校生
「遠野菫(とおのすみれ)」

幼馴染でいつも優しさを向けてくれる
「白澄(きよと)」

誰からも愛されるムードメーカー
「陽翔(はると)」


3人はいつも一緒だった。そして、これからも一緒だと信じていた。あの日を迎えるまでは。


【北海道の田舎町から逃げ暖かい場所に行きたいと願う、菫】
「誰のことも好きになれないのに、一人で生きていくのは寂しいなんていう感情を持つのって矛盾してますよね」


【菫のことを誰よりも大切に思う、白澄】
「俺は、菫が好きだよ。だから、ここにいてほしい」


窮屈な田舎町から逃げ、菫は大学進学を機に東京に出ていく。あるトラウマがきっかけで、誰かを「好き」になることができなくなっていた。そんな時、同じアパートに住む人たちの暖かさに触れる。


【大学で噂される容姿を持つ、爽やかな青年。しかし、家庭の事情を抱えており、菫と共鳴していく「蓮(れん)」】
「菫が自分勝手に生きる道と僕が自分勝手に生きるための道は同じなんじゃないかな・・・」


【プレイボーイでチャラい見た目だが、実は優しい、ある事情で愛情に飢えている先輩「楓(かえで)」】
「見返りを求めないで誰かを好きになったのも、失恋したのも初めてだったから・・・」


人を愛することができなくなった彼女はどのような選択をするのか。東京、北海道を舞台に繰り広げられる彼女が学生から大人になるまでの切なくも美しい10年間。


あらすじ
北海道の田舎町で17年間過ごしてきた遠野菫。
彼女はこの町から出たことがなく、このまま生きていくのだろうと思っていた。
しかし、家庭内でのあるトラウマをきっかけに、東京に出ることを決める。
白澄に引き止められるものの、全ての縁を切って旅立つ。

東京に出た彼女は、自分と同じ境遇の蓮に出会う。
彼は初めて自分のトラウマを唯一話せる人だった。
そして、お互いの人生のため蓮とある決断をするーーーーー

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

このような切なくて儚い物語を求めていたので、ドンピシャの作品に出会えて嬉しいです!
偽装結婚物がパターン化してきたなかで、この作品は、あるあるではない描き方をしていると思いました!恋愛小説を超えて、人の感情の揺れ動きを繊細に描いた人間ドラマだと思います、、、、、私はやっぱり、蓮くんの優しさに心打たれました。

さん
2023/08/02 15:21

この作品のひとこと感想

すべての感想数:25

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