囚われの令嬢と仮面の男

恋愛(ピュア)

真辻春妃/著
囚われの令嬢と仮面の男
作品番号
1664645
最終更新
2022/05/23
総文字数
80,962
ページ数
165ページ
ステータス
完結
PV数
99,619
いいね数
4
あらすじ。

伯爵家の長女、マリーン・ラ・ミューレンは自らを低脳と自嘲し、落ちこぼれのレッテルを受け入れてきた。

令嬢が身につけるべき教養やお稽古ごとに関して、有能な妹、クリスティーナには遠く及ばず、いつも失敗ばかりで上手くいかない。

数年前にデビューした社交会でも、誰にも求められず、誰にも選ばれない。

しかしながら、このまま結婚もできずに屋敷に留まるしかないと思った矢先、素敵な紳士と出会う。

舞踏会の帰りに声を掛けてくれた男爵家の長子、エイブラム・ド・サミュエルに思慕に近しい感情を抱く。

男性との交流をすすんで行ってこなかったマリーンだが、彼との出会いを機に変わろうと決意をする。

そんな折、屋敷の裏庭で不法に入り込んだ男に突然攫われることになり……。

誘拐されたマリーンと実行犯の仮面の男。マリーンの過去の傷と罪悪感。そしてマリーンだけを溺愛する父親の思惑が、複雑に絡み合い交錯する。

「身代金の交渉は進んでいるの? 私はいつになったらここを出られるの?」

「欲しいのは金じゃない」

「……え?」

「そもそも、そんな目的でキミを連れ出したわけじゃない」

この誘拐の目的は、果たして………?

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