―もっと、刺激的な恋を。―

バンッ！！
「っとに、なんなんだ！あの女っ！！！」

俺、藤木薫。
この激語の発端は、ほんの30分前。
俺の親友、火野桃弥（このニコニコ笑っている奴。）が片思いしているという畑野という女に告るという所から
始まった。

放課後
桃弥の想い人（畑野）のクラス前に俺は来た・・。
桃弥と彼女が二人になれるよう、俺はセッティングを頼まれたんだ・・・。

なのにだ！
そんな桃弥の気持ちも一切ぶち壊して

「桃、私に惚れるなんてウザイ事しないで！」

――――っなっ！！んだと！

その時・・・
俺は初めて畑野さんを見た。
セミロングの茶色の髪が・・風にゆれて・・細い首に巻きつく・・
その上にある顔は・・・
キレイな・・・て、つい見とれてしまった。

女の顔をこんなにまともに見たのは何年ぶりだろう・・。