「ねえ、じろうは大学どこいくの?」
『んー。』
総二郎は、スケッチノートに私を描きながら考えてる。
「やっぱ、美術系?絵描くの好きだもんね。」
絵でいくつも賞を取ってるのをみて、才能は誰が見ても明らかだ。
一緒にいられるのは、今のこの時間だけ…
そう思ってた。
『好きなのは、ゆずはを描くことだけど?だから、大学なんてどこでもいい。』
「は?」
『描けた!』
満足そうに笑うじろう…
ゆっくりと、心が動かされていく。
- あらすじ
秋月ゆずはと佐藤総二郎。
小学生からの幼馴染で、高校最後の年にお互いの気持ちが動いていく。
いつまでも一緒にいられるわけではなくて…
何が大事で、選択していくのか。