主人公じゃないかもしれないけど。

恋愛(ピュア)

和泉−S/著
主人公じゃないかもしれないけど。
作品番号
1539370
最終更新
2019/01/03
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0

……可愛い子はいい。

待っていれば、告白されたりするの。男の子って可愛い子好きだもん。可愛いと、普通にしてても好かれるし、優しくしてもらえる。多少の性格の悪さにも目をつぶってくれる。

「ねぇ、私いま告白された!」

告白。
憧れる言葉。
きゃーと盛り上がる女子たち。

「でね、オッケーしちゃった!」

でも実際には何もしないで好きなってもらおうなんて難しい。よっぽど可愛いくないとね。

「え!じゃあ付き合うんだね、おめでとう!」


可愛いから、告白されたんだ。
いいなぁ、私もいつか

少女漫画みたいな恋に落ちるのを待っていた。

自分は主人公で、可愛いくて、いつか王子様に告白されるのを待っていた。
でもいつまでたっても、いつか漫画で見たような素敵な告白なんてされなかった。

おかしいな。…

そして気づく。
もしかして自分は、あの漫画の主人公のとなりにいる顔のない女の子…そう、ただのモブキャラではないのかということに。

とたんに憎くなる。モテてる女が。羨ましくなる。そして恥ずかしくなる。自分の顔をもう一度見返す。他の人と比べる。がっかりする。敵わないと思う。絶望する。

だから、モテるためにはどうするかを考えた。
何事も観察から。モテる女を観察した。
そしたら、ある共通点があった。それは、

1 友達が多いこと。

2 そして、悪口が多いこと。


2つ目は私情が入っているが、1つ目は本当だ。友達は主にグループで行動することが多く、交換日記とか手紙交換とかラインとか常につながっていないと死んでしまうようである。その中で時々仲間外れもあったり、好きな人が被ったりして大変な時もあるが、他の女子の悪口を言うことで仲直りをする。女の世界ではよくあることだ。

私はコミュニティを広げることにした。もっと社交的に、もっと明るく振る舞うようにした。とても疲れた、話を合わせたりすることが。男子が喋りかけてくれるようになったが、告白までにはいかなかったのでバカバカしくなりやめた。しかも悪口を言った分、自分にも返ってくるため大変だった。もっと他のことを真似しなければ。

モテる女を観察してわかったことその2、

ぶりっ子をする

ぶりっ子にも種類があるのをご存知だろうか。
私の身近にいたのは隠れぶりっ子と言って、自称抱きつき女である。男に抱きつくのではなく、何かあるたび
あらすじ
私が漫画だったらきっと、主人公のとなりにいる子顔のないモブ

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