―もっと、刺激的な恋を。―

＿＿私は幽霊だ。


未練の分からない幽霊。


学校から出られない地縛霊。


とても臆病な高校一年生。


姉が苦手だった妹。


隣の席の男の子が好きだった女の子……


私は、ひとりぼっちの幽霊だ。


……いや、ひとりぼっちだったんだ。


今はひとりぼっちじゃ無い……あなたが見つけてくれたから。


声を掛けてくれたから。


あなたの笑顔は私には眩しかった。


……でも、あなたの眩し過ぎる笑顔に私は惹かれた。


あなたは私の事が分かるみたい。


私はあなたのことが分からない。


思い出せない。


……でも、今はこのままでいい。



あなたの隣に居たい。



たとえ、あなたに触れる事が出来なくても……


＿さよならが来るまではこのままでいいや。