理-kotowari-
ファンタジー
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ぁゅ。/著
- 作品番号
- 1237861
- 最終更新
- 2017/06/18
- 総文字数
- 555
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 25
- いいね数
- 0
あなたには、忘れたいけど忘れられない記憶ってありますか?
わたしには、あります。
ですがあの日より前の記憶がないのです。
消えた過去は2度と蘇らせることはできない。
できたとしても、悲しくなるだけ。
それならできない方がいい。
つまりはできない。結局はできないんだ。
でも、その過去を知る者がいる。知るだけならいい。
全く身に覚えのない出来事なのだから。
心配をすることはない。
そして聞いた。
知った。
知ってしまった。
この指輪のこと。
世界の破滅と再生のこと。
わたしが起こした過ちだということ。
わたしがどこに属する女神かということ。
突然、肩に重みが走った。
自分が情けなくて、誰も知らない過去だけど
その場所が怖くなった。
知らなくてもいい過去もあったというのだろうか。それを受け止めたら、何か衝動が湧いてきた。
それがこれだ。
過去を知る者に聞いた話の中で、愛を交わした者がいたと。それは神でもなく天使でもなく、誰でもない人間だと。
1000年前、わたしが愛した人間に会いたい。
もしこのとき神が罪人の願いを聞いていたとしても、取り返しのつかない、無意味な願いだったことに変わりはなかった。
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これは
人間に憧れた女神の物語。
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