―もっと、刺激的な恋を。―

僕はマコ姉を愛してる でもマコ姉は 僕を見ていない 僕に甘えながら 兄貴を見ている 兄貴に抱かれた気分になっている それは知っていたし それでいいと 思っていた 誰にも見せない マコ姉のすべてを 見れるなら 僕はそれでいいと マコ姉に言った でも もう終わりしようと 僕から言い出した マコ姉が 兄貴にキスをしたと 言ってから 僕は決めた マコ姉から 僕は離れたほうがいいと 僕は マコ姉のそばにいては いけない これはアンバランスシリーズ三作目 アンバランスな苦悩の番外編です

「智くん、赤い糸って 信じてる？」 「うん」 「私は信じてるよ 私の小指には 赤い糸がついていて 誰かと 結ばれているの」 「うん」 「結ばれている相手が 智くんだといいね」 「うん」 中２の冬 帰宅途中で話したね ゲームに負けた私が バレンタインデーに渡したチョコ 隠れて渡す予定だったのに クラス中にばれちゃって 智くんは恥ずかしそうに 受け取った それがきかっけて 付き合ってみたけれど 長くは続かなくて 結局 中３の秋には 友達に戻ってた

私が大好きな光（こう）ちゃんは 姉が好き 姉が大好きな瑛（えい）ちゃんは どうやら私を好きみたい この微妙な関係 どこかで崩れてくれないかな？