まさか、三浦君がそんなことをするはずない。


彼は面と向かって『好き』だとあたしに伝えてくれた。


そんな彼があんなメールを送るような真似をするはずがない。


それに彼はモテる。


校内でも不良と呼ばれている男の子たちの中心にいるような人。


背も高くて顔立ちの良い彼は一部の派手な女の子から熱狂的な支持を得ている。


そんな彼があたしに執着するとは思えない。



きっと勘違いだ。


あたしの勘違いに違いない。


いまだに鼓動が速まり気持ちが高ぶり落ち着かない。



「もう寝ちゃおう……」


あたしは現実から逃れるようにそのままベッドに滑り込み、布団を頭からかぶった。