『覆面系ノイズ』野いちごスペシャルインタビュー 中条あやみさん(ニノ役)・志尊淳さん(ユズ役)・小関裕太さん(モモ役)

『覆面系ノイズ』野いちごスペシャルインタビュー 中条あやみさん(ニノ役)・志尊淳さん(ユズ役)・小関裕太さん(モモ役)

絶大な人気を誇る少女コミックが実写化!
切ない片恋ストーリー&迫力満点の演奏シーンに圧倒される――。
ついに公開となった映画『覆面系ノイズ』。
メインキャストの3人に、撮影時のエピソードから作品の見どころまで、色々とお話を聞いてきました!
中条あやみさん(ニノ役)
──歌唱シーンや演奏シーンが盛りだくさんの本作。撮影現場の雰囲気はどのような感じだったのでしょうか?
中条あやみ(以下、中条):撮影現場は本当に高校の部活のような雰囲気でした。私自身、高校生の時に友達が軽音部に入っていて、みんなでバンドを組んで文化祭で発表するということをしていたんですが、自分は仕事もあったので、そこに参加することができなくて…。なので、今回は憧れだったバンド活動に、役で参加できて嬉しかったです。
──部活をやっているような感覚で、撮影を楽しむことができたんですね。中条さんは覆面バンド「in NO hurry to shout;(通称:イノハリ)」でボーカルのニノを演じるにあたり、ボイストレーニングはかなりされたのでしょうか?劇中ですごく綺麗な伸びやかな歌声を披露されていました。
中条:大変でした。ライブがあるので、ボイストレーニングは今もまだ続けています。半年くらいやっていますね。『Close to me』という楽曲はすごく音が高いんですが、太くしっかりとロックのように歌うっていうのがテーマだったので、腹式呼吸や筋トレ、映画の中の深桜とのやり取りにもあった走り込みも本当に行っていました。
──志尊さんはギターとピアノが今回初挑戦だったということですが、いかがでしたか?
志尊淳(以下、志尊):まずはギターの触り方だったり、扱い方から教えていただきました。ただ弾けるだけではダメなので、ちゃんとアーティストとして弾けるようなたたずまいであったり、リズムの取り方であったり、演奏方法というものを研究しながら、やらせていただきました。
──小関さんはいかがでしたか?
小関裕太(以下、小関):劇中ではギターとベースを弾きました。ギターはもともと趣味でやっていたんですけど、ベースは今回初めて触りました。自分の中で大きな変化だったと思いますね。だから撮影の最中でも、もちろん練習していました。特に、志尊くんとギターとベースでセッションするシーンは劇中でもメインの部分だったので、それに向けて一緒に音を合せていきました。もともとある楽曲をバンドとして弾くというのではなく、その場で生まれたメロディをセッションするっていうシーンでもありますし、その雰囲気を出せるように研究しました。
志尊淳さん(ユズ役)
──みなさんが演じられたそれぞれの役柄に関する質問もしていきたいと思います。まず初めに、中条さんとニノが似ていると思う部分を教えてください。
志尊:思ったことを隠さずに言う所(笑)。解放しているというか、飾ってないっていう部分ではニノと似ているんじゃないかなと思いますね。
──小関さんはいかがでしたか?
小関:すごくキュートな所がニノと似ていると思います。無邪気さもそうですし、元気。ニノそのままとは違うんですけれど、すごく近いところがある気がしますね。原作と通じるものが。
──つづいて、一途にニノを想い続けて葛藤するユズ役を演じられた志尊さん。志尊さんとユズが似ていると思う所はありましたか?
小関:優しさや思いやり。人への思いやりはユズとすごく似ているというか、ユズのほうが割と控えめに見えるかもしれないくらい。志尊くんはすごく心優しくて、愛にあふれているので、そこの部分は似ているかなと思います。
──中条さんはいかがですか?
中条:志尊さんはユズと似ているというよりかは、割とユズと反対なんだなって思うことの方が多いです。だけど、女の人の心をわかっている(笑)。女の人が言われて嫌なこと、喜ぶことを察知したりと、相手のことを考えているイメージがありました。ユズもニノに気を使っているみたいな所があるので、そこはちょっと近いかもしれないと思います。
──クールだけれど、不器用にニノのことを想っているモモ役を演じられた小関さんについては、いかがでしょうか?
中条:モモは1番難しい役だなと思いました。原作コミックを見ると、モモの家庭の事情などが色々細かく描かれているんですけど、映画となると描けない所もあったりして。なので、演じることが難しいと思ったんです。けれど、小関さんは目だけで上手くモモの闇を表現されていました。影がある所は、モモと似ているかな。
──志尊さんは、今回小関さんとはニノを取り合うライバル関係という役どころでした。小関さんがモモと似ていると思う部分は何かありますか?
志尊:今の裕太(小関)がモモとリンクする部分っていうのは、あんまりないです。ただ、初めて会ったときが15歳くらいで、その時の裕太はすごくモモの雰囲気があったと思います。なんか心を閉ざしていて…。だけど、閉ざしていた期間というのは短くて、その後はすごくフランクになっていました。今の裕太と共通する部分は、モモがギターや音楽に対して探究心やこだわりを持って、自分のアイデンティティを表現している所。裕太も他人に言われようが、自分がカッコイイと思ったことを尊重するタイプだから、そこの芯の強さは似ていると思いますね。
小関裕太さん(モモ役)
──劇中で一番印象に残っているシーン、一番お気に入りのシーンをそれぞれ教えてください。
小関:僕はイノハリがテレビに出演していて、それをモモが見ているシーン。あやみちゃん(中条)演じるニノの歌声がテレビから流れてきて、そのメロディがすごい劇的というか、それこそロマンチックなんですよ。そこにモモの悲しみが混ざり合わさっていく感じも凝縮されていて良かった。音楽も、映像も。
中条:モモがコップを落として、ギターに傷をつけるんですよね、そのシーンで。
小関:そうそう。マンガにもあるシーンなんですけど。だから、原作ファンの方もきっと、その部分は「あっ、ココ見たことある」「ココやってほしかった」となるかもしれない。そういう意味でも、僕は大好きなシーンでしたね。
──中条さんはいかがですか?
中条:自分のシーンなのですが、ユズとキスをした後に江ノ電の近くでニノが後ろを振り返るシーン。たまたまその日は空がピンク色になっていたんです。本当は撮影するはずではなかった振り返るシーンを急に撮ることになりました。そしたらそれが実際に使われていて。ニノの気持ちが、本当にそのピンク色の空に表れているようで、奇跡みたいだなって思ったことを覚えています。
──ピンク色の空は、ぜひ注目して観てほしいポイントですね。志尊さんはお気に入りのシーンは?
志尊:僕が実際に映画で観た時に印象的だったのは、バッティングセンターでクロとハルヨシとニノがしゃべっているシーン。ただ、その3人のたわいもない会話なんですけど、情緒があって、画の雰囲気や会話の感じなどに、すごくリアリティを感じて、本当にメンバーたちがそこにいるかのような感覚がありました。すごくおもしろかったですね。
──最後に、映画『覆面系ノイズ』の見どころについても、お聞かせください。
志尊:1つのことであったり、1人のことを想い続けた先で、結果的にそれが失敗したとしても、成功したとしても、そこには絶対にぶれずに想い続けたことが自分の力になっている。僕はこの映画を観た時に、そういうメッセージ性をすごく感じたんですよね。もちろん恋愛やバンド、友情の部分も見てほしいんですけど、映画に込められたメッセージをくみ取って、何か感じ取っていただけたら、嬉しいなって思います。
中条:私は、それぞれの登場人物の色々な気持ちが表れている最後のライブシーン。ニノも気持ちよく歌っていて、イノハリのみんなも楽しく演奏している。みんながまた未来に向かって進もうとしているっていう表情がすごく好きで、歌もカッコ良くて、やっぱりすべてがそのライブシーンに詰まっているなって思います。なので、そのシーンのみんなの表情や音楽1つ1つを感じ取ってもらいたいです。
小関:この映画は大きく分けて、胸がキュンキュンする部分と音楽映画という部分の2つのテーマがあると思うんですが、僕は特に音楽の部分がすごく大好きです。メロディや歌声、そこに取り組む過程もそうですし、音楽を通して、人と人が繋がっていく。映画の中で音楽部分というのはやはりものすごく力を持っていると、強く感じる映画だと思いました。なので、この映画を観て楽器に初挑戦したくなるだとか、そういう音楽の力もあったらいいなと思います。音楽部分は楽しみにしてもらえたら、嬉しいです。

中条あやみさん、志尊淳さん、小関裕太さんありがとうございました!

大ヒット全国上映中!!

映画『覆面系ノイズ』

映画『覆面系ノイズ』STORY

歌うことが大好きなニノ(中条あやみ)は高2の春に転校先の学校で、幼いころに出会った曲作りをする男の子・ユズ(志尊淳)に再会。ニノを想って曲を書き続けてきたユズは、思わぬ再会に戸惑いながらも気持ちを募らせる。一方ニノは幼いころに離れ離れになった幼馴染・モモ(小関裕太)に今でも思いを寄せていた…。いつかモモにこの歌声を届けたい!日々練習を重ねるニノはある日とあるオーディション会場でモモらしき人物に遭遇!せっかく再会できたのにモモに気持ちを伝えられないニノ。そんな時、辞めてしまったボーカルの代わりにユズの所属するバンドでボーカルを担当することに。それぞれの恋する気持ちが交差する中でニノが気づく本当に大切な人とは!?
言葉では伝えられない気持ちを、歌や音楽にのせて届けようともがく彼らの、切なく、ひたむきな姿が、観る人を温かく前向きな気持ちにしてくれる、究極の“片恋”ストーリーが誕生!
キャラクター相関図

©2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会

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