ピピピピ………


規則的な電子音が室内に響く。

巡は布団から腕だけを出して手探りで目覚まし時計を止めた。

時間を確認して芋虫のようにベッドから這い出て伸びをする。今日は久々の休日だ。

カーテンを勢い良くあけて、差し込んだ太陽の光に目を細める。

「買い物日和ッスね!」

部活の無い日曜日。巡はうきうきと背筋を伸ばした。

「さーって!買い込むぞー!」

まずは目を覚ますために洗顔から。巡はぼさぼさの髪をそのままに階段を駆け下りた。




【とある休日】