■小山内花凜氏評(ニコラモデル)
人との繋がりを知れる作品です。絆っていうのは、友情だけではなく愛情もその一つなんだと分かりました。この作品を読んで、人との繋がりを大切にして生きていきたい。そう思いました。キュンキュンしたり、感動したり…。ぜひ皆さんにも読んでもらいたいです。

■鈴木美羽氏評(ニコラモデル)
この作品を読み、友達の大切さ・家族の絆を改めて見つめ直す事ができました。自分が死んでいると分かってからの主人公の強さに、「生きる力」を感じました。また、命の尊さについても考え直すきっかけになった、私にとって大切な1冊となりました。「自分はどうして生きているのか」そんな事を1度でも思ったことがある方に読んでもらいたいです!ラストは衝撃すぎてとても驚いてしまいました!!号泣する事間違いなしです。

■加藤有香氏評(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)
現世の未練を解消するために、大切な人たちに会いに行くという、絆をめぐる旅は今回のテーマによく合っていました。肉親、親友、好きな人、などへの想い(未練)は、誰にでも身近で共感できると感じました。読者を引き込む仕掛けがお話の中にあり、ケータイ小説の枠を飛び出したような読ませる力のある作品でした。

■小野祐輝氏評(株式会社ベネッセコーポレーション)
今回のテーマである、「絆」を深く考えさせられる作品です。主人公が抱く愛する人への未練は、私たち誰にでもある切ない思いです。もしこれを解消するチャンスが与えられるなら、私ならどうするだろう?と思わず考えさせられました。また、最後のどんでん返しにはびっくり。驚きが減ってしまうとつまらないので種明かしはしませんが、「ああ、そういうことだったのか!」と思わず膝を打つ展開ですよ。ぜひ読んでみてくださいね。

■大島麻衣氏評(KDDI株式会社)
家族・仲間・密かに思いを寄せる大切な人、愛すべき人とのいくつもの「絆」の大切さに気づきます。主人公・蛍が徐々に自分の現実を受け入れ、成長していく姿がとても愛らしく、その冒険ストーリーにどんどん引き込まれる作品です。思いもよらないラストの展開…。きっとこれまでと少し違った新しいケータイ小説の世界観をお楽しみいただけます。ぜひ皆さん“最後まで”お楽しみ下さい。

■内藤麻里子氏評(毎日新聞社)
軽やかなファンタジーとして書いていながら、物語を通して人との絆をしみじみと感じさせられました。主人公・蛍が抱える三つの未練の配置と、幼稚園児の未練の絡みのバランスがとてもいいと思いました。自分ひとりが死んだと知らされても「亡くなる人が増えれば、悲しむ人も増えるから悔しくない」という蛍の性格は秀逸です。驚きのストーリー展開、工夫を凝らした描写など構成、文章ともよく考えられ、将来性を十分感じました。

■松島滋氏評(スターツ出版株式会社)
冒頭はやや硬さが見られるものの、読みやすいリズム感のある文章で最後まで一気に読ませ、「絆」についてさまざまな角度から考えさせられました。自分にとって大切な人ときちんと向き合っているだろうか。後になってから後悔しないだろうか。頭の中に思い浮かぶ人たちのことを考えながら読んでいるといつしか涙が浮かんでしまいました。この作品を読むときには涙を見られないように、人がいない場所を探さないといけませんね。


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