11月某日、神奈川県の東洋英和女学院大学で、大人気ケータイ小説作家・十和さんがゲスト講師として招待され、特別授業を行いました☆

当日集まった女子大生のみなさんは、ケータイ小説を読んだことはあるものの最近はあまり…という人が多数。そんな学生さんたちのために、ケータイ小説やケータイ小説作家としてのアレコレを丁寧に語っていた十和さん。学生さんや教授からするどい質問が次々と寄せられていました。今回はその一部をご紹介します!

Q.どうしてケータイ小説を書き始めたの?
「きっかけは『恋空』を読んだこと。ケータイ小説なら、友達や親にも言えない自分だけの気持ちを誰かに聞いてもらうことができると思いました」

Q.実際に始めてみて、どうだった?
「自分のドロドロした部分をさらけ出して、読者の方々に共感してもらえたのがとても嬉しかったです。いただく感想コメントを読んで、人ってみんなピュアなんだと感じました。デビュー作『クリアネス』もそんな、ドロドロした中だけどピュア、という部分を書きました」

Q.「ドロドロだけどピュア」ってどういうこと?
「20年以上生きてきて、嫌なことも知り、暗い気持ちになることもたくさんありました。だけど、未来を信じたい、光を探したいという想いもあきらめ切れなくて…そんな、きっと多くの人が抱えている矛盾です」

Q.10代の人もたくさん読むと思うんですが、伝わるの?
「まだ恋をしたことがない読者さんから、『人を好きになるって、こんな素敵なことなんだ』という感想をもらうことがあります。ケータイ小説を恋や人間関係のヒントにしてくださる方も多いのだと思います」

Q.嫌なコメントを書かれることもある?
「もちろんあります。でも、元々人に見せられない自分の黒い部分を書いているので、当然だと思い受け止めることができます」

Q.初めからこんなに長く続けるつもりだったの?
「最初は1作品だけ…という軽い気持ちでした。しかし、読者の方々に支えられ、こんなに長く続けることができました。いただく感想の中には“作品を読んで自殺をやめた”という言葉も。気軽に読めるケータイ小説だからこそ、伝えられるメッセージがたくさんあるんだと感じています」

この他にも多くの質問に対して親身に答える十和さんに、学生さんたちも夢中になって話を聴いていました!
ケータイ小説にも大変興味を持ってくれた様子で、「すごく面白い講演だった!」「十和さんの作品を読んでみたい!」という声もたくさん聞こえてきました★
十和さん、本当にお疲れ様でした!


【十和さんプロフィール】
犬が好きだけどナメられがちで、沖縄が好きだけど泳げない大阪在住の女子。
第1回日本ケータイ小説大賞で大賞を受賞。受賞作『クリアネス』でデビューし、20万部の大ヒットを記録。12/25には文庫『LOVE and DAYS…瞬きのように㊦』が発売予定。
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