『キスまでの距離』を書きはじめた時には、日本ケータイ小説大賞の読者投票開始から１ヵ月ほど経っていました。 ほかの方よりも短い投票期間で２次に進むなんて不可能だと、何度もあきらめかけました。

だけど、皆さんの投票が励ましとなり、最後までがんばりきって、賞をいただくことができました。本当にありがとうございます。

ただ、執筆が遅いため、なかなか進まず、最終的には皆さんの投票を無駄にしないために、全体の３分の１強をわずか２、３日で書くという無茶をしてしまいました。
そのせいもあって、「野いちご」公開分には至らない点が多かったので、書籍化にあたり、たくさん書き直しさせていただきました。

おかげで、怪我の功名とでも言いましょうか、「野いちご」で一度読んだ方にも楽しんでいただける作品になったと思います。ぜひ、書籍版も読んでいただけたら嬉しいです。

最後に。唯ほどではなくても、10代の女の子って男の子が苦手な子が多いんじゃないかと思います。緊張して話せなかったり、体格のいい男子が苦手だったり。『キスまでの距離』が、そんな方たちへのエールになればいいなと願っています！

あげは