ケータイ小説 野いちご

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    • 芸能人【お題】

    高校生の時にあいつは言った
    『俺はお前だから触れたいんだ』
    人気急上昇中のアイドルグループである桂耶(けいや)は果てしなくモテる…ただ1人を除いて
    「…睦(むつ)!」
    スタジオで隠れながら歩いていたにも関わらず名前を呼ばれる
    「何で逃げるんだ」
    「私はお前に用はない」
    「俺にはある」
    そう言って桂耶は私を抱きしめた
    高校を卒業して再会してしまった私達はむしろあいつはアイドルだと言うのに私にだけ触れる
    「睦は無意識だろうけど撮影が始まると物凄く見てくるよな」
    「お前自身に興味は無いけど表情が変わるのを見るのは…」
    「見るのは?」
    会いたいたくないとずっと思っていたのに私はこの男を追いかけてスタジオの仕事に就いた。絶対言わないけど
    「別に嫌いじゃない」
    整った顔に両手で触れる。桂耶は満足そうに笑った
    「いつか好きって言わせてやるから」
    桂耶がずっと私だけを想い続ければいいと願って私も抱きしめた

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    • 芸能人【お題】
    • お昼休み

    『キャーーーーー!!!!!』
    毎日決まった時間に女子達の甲高い声が響く
    「我が校誇る"芸能人様"が歩いてるわよ」
    目の前に立つ友人に言われるが何も聞こえてないかのように黙々とお弁当を食べる
    「全く…相変わらず反応無いわね」
    「うるさいのはいつもだろ」
    「あら冷たいわね~」
    "愛想つかされちゃうわよ"なんて言うのに対しても聞こえないフリをした
    「…弥勒(みろく)ちゃん!」
    勢い良くドアが開いたかと思ったらそのまま歩いて私を抱きしめる
    「もう嫌だ…弥勒ちゃんと離れたくない…」
    「あら芸能人様」
    「今は違う」
    「果也(かなる)。邪魔」
    イケメンの姿で歩いていた男は今黒いボサボサのウィッグ、そしてダサすぎるメガネをかけて私に抱きついているーーーヘタレな男なのだ。その上幼馴染なのだ
    「弥勒ちゃん」
    ずっと変わらない笑顔で私を見るこの男に私はこのまま私なしでは生きられなくなればいいとさえ思っている。

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    • 芸能人【お題】
    • お昼休み
    • 屋上
    • 告白

    私の彼はよく学校を休む人だ。
    クラスは違うから分からないけれど、
    もしかしたら上手くいってないのかも。
    前髪が長すぎて目が見えない彼。
    かなりの陰キャだ。
    私は彼と一年生の時に隣の席で、
    彼の人間性を好きになった。
    「ねぇ、どうして学校休むの?」
    彼は私の問いにコテンと首を傾ける。
    「私、君がいない日は学校つまらない。」
    彼は口に運びかけていた卵焼きを、
    ポロッと落とすとそのまま固まった。
    「ごめん?あの…実は君に隠してた事が
    あるんだよね…聞いてくれる?」
    「何?」
    彼はポツリポツリと言葉を紡ぐ。
    「僕…君を探すためにアイドルになった。
    たった1ヶ月、公園で二人で遊んだだけ。
    だけど、その…一目惚れだったんだ。
    黙っててごめん。学校それで休んでた。」
    「…カナ君!?」
    眼鏡を外し、髪をかきあげた彼はアイドル。
    でも…私にとっては12年越しに再会した、
    片思いの相手だった。
    「久しぶり。」

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