ケータイ小説 野いちご

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野いちご学園

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野いちご学園の新着投稿

    • 同級生

    やっと2人きりで帰れることができたのに…勇気が出ない。

    隣を歩く好きな人との距離、わずか3cm。

    伸ばしたらすぐ届きそうな手も、さっきから続いている沈黙も全てがもどかしい。

    「あのさ…」
    やっとの思いで口から出た声は想像以上に震えていた。

    「…なんでもない…」
    ああ、また…。いつもこの調子でいつまでたっても前に進まない。伝えなきゃ何も始まらないのに…。

    「危ない!!」
    突如、彼が大声を上げ、私を突き飛ばした。
    「った…」
    その時、私が目にした光景は…車と…彼と……。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    あれから5年。未だに忘れたことはない。
    あの時伝えていれば…。
    そんなこと考えたってもう遅い。
    彼はもう2度と戻らないのだから…。

    『勇気は一瞬 後悔は一生』

    皆さんは自分の想い、伝えていますか?

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    • 先生
    • 放課後
    • 廊下
    • 髪クシャ

    今日は生徒会で地元のお祭りに参加するために準備をしている。先生方の車を使い、資材を運ぶらしい。その話を小田先生に話した。小田先生は爽やかイケメンで、私の大好きな先生。すると、小田先生は少しげっそりした顔をしながら項垂れていた。そんな姿もきゅんとしてしまった。
    「まじかー…分かった。教えてくれてありがとうな~…」
    そう言って私は小田先生と別れた。教室へ戻るために廊下を歩いていると不意に小田先生に呼ばれた。振り替えるとタッタッタッと小走りですぐ近くまでやって来た。どうしたのかなと思うと
    「お前、今日は俺の車だからな?」
    と髪をくしゃっと撫でてくれた。それにドキドキしてしまった…。
    「えっ…は、はいっ!」
    一瞬戸惑ったけれど、すぐに返事をすると小田先生は満足した笑顔でもう一度頭を撫でて職員室へ戻っていった。
    …早く放課後にならないかな…
    撫でられた頭と顔が熱くなるのを感じながら教室へ戻った。

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    • 幼なじみ

    「お、終わったか?もう帰っていいぞ。ありがとな」

    担任のその一言でやっと委員会の手伝いから解放された。

    「最悪…、めっちゃ暗いじゃん、」

    他の委員会のメンバーにも遅くまで居残りさせる訳にも行かず、かといって友達からも苦手なものなさそうって言われるから素直に待っててって言えず…。

    「……こんなことなられいに話して待っててもらえばよかったな、」

    れい とは私の幼馴染の零也。
    まぁ、あいつが私のこと待つわけないもんね。
    と、一人で呟きながら仕方ないと、一歩踏み出した瞬間_____

    「ばーか。おせーよ澪」
    「れい?!なんで?!」

    急に声をかけられて、驚かない女子はいない。きっと、いや絶対に。

    「…あのなぁ、何年幼馴染やってると思ってんだよ。お前、暗いの苦手だろ?」
    「え、じゃあ待っててくれたの?ずっと?」
    「うっせーな。ほら、はやく帰ろーぜ。

    お前は俺が守るから、怖くねーだろ?」

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「秘密」優しい帰り道【完】(樹香梨/著)

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