「おい!寝ぼすけ流奈~、起きろ~!」

「えっ?うん……」

「おい!流奈、起きて」

「う……ん。って、いま何時?」

「もう夕方の6時!」

「えーっ!もう今日が終わっちゃうじゃん!」

「流奈、起きねぇんだもん』

「起こしてよ!」

「俺もいま起きた……」

「アハハハッ。バカ!」


もっともっと時間が欲しくて、寝るのがもったいない。


翼ともっと一緒にいたいって思った。


翼とじゃれあっていると、あっという間に時間が過ぎた。


あたしは翼に送ってもらって家に帰った。




また次の日から真面目に学校に行き始めた。


学校が終われば翼に逢える。


土曜になれば一緒にいられる。


それだけを楽しみに。


翼で始まり翼で終わる毎日を過ごし、逢えない日は不安に陥った。


そして12月も半ばを過ぎたころ、あたしは理恵とX'masプレゼントを見に出掛けた。


翼に渡すプレゼントを探しに。


理恵はすぐに見つけて、お揃いのマフラーを買っていた、


あたしは、優柔不断でかなり時間がかかったけど、ペアネックレスに決めた。


そして、冬には寒すぎるミニのワンピース型のサンタクロースの衣装も買った。