「なんか…俺たちももう高校生って思うと…月日が経つのは早いよな…?」




星を見上げながら呟くと、絢音からの返事はなかった。




「絢音…?」




絢音の方を見ると、毛布に包まって寝息をたてていた…。




「…寝ちゃったのか…眠れねぇって言ってたくせに…」




暗い部屋の中でも、絢音が幸せそうな顔で眠っているのがわかった。




「口開いて寝てる…」




サラサラの長い黒髪、目を瞑っていても、くるんとカールしたマツ毛、小さい鼻…柔らかそうな小さな唇。



寝顔を見ながら、順番にそっと指で触れた。