翌朝、家を出ると悠乃の姿があった。





「悠乃…!」





「おはよう」





私は悠乃の元へと駆け寄り、腕をギュッと掴んだ。





「どうした?」





「悠乃、昨日はごめんね。私その…」





悠乃にちゃんと謝らなくっちゃっ


私のせいで悠乃にあんな顔させちゃったんだから…





すると悠乃はポンポンと優しく私の頭を撫でた。





「紗雪、泣いてんの?」


「えっ!な、泣いてないよ」





私は悠乃からそっと離れると顔を背けた。





正直少し涙目になっていたからだ。