今、隣の助手席でスヤスヤ眠る彼女。


きっと、夜まともに寝れていないのだろう。


早く頼ってくれればよかったものを、1人で溜め込みやがって。



俺は自分家に着くと、起こさないようにそっと抱き上げてベッドまで運んだ。


起こしたくはないけど、保育園がどこにあるのか聞かないといけない。

俺は起こすか迷っていた。



「それにしても、無防備すぎだ」


無防備に眠る彼女を見て、理性を保とうと一旦寝室から離れた。


ダメだ、しばらく寝かせとこう。

そう思い俺は、持ち帰った仕事を始めた。


やっぱり、俺ん家で預かるべきだ。

2人で分担すれば、彼女の負担も少しはなくなるはずだ。


なぜか最近の俺は、深崎がどうも気になって仕方なかった。