朱音side


「はい、ここで皆の意見を聞かせて貰います。

今のを見ても信歩ちゃんが
噂通りの事をしていると思う?」


私の問いに皆が首を横に振る。

答えは『NO』


「これで安心は出来ないわよ。
今の信歩ちゃんは不安定だから…。」


"信じてる?信じろ?
そうやって言う奴程裏切るのよ!"


涙を流しながら訴える彼女を見て
胸を締め付けられる想いに駆られた。


信じていた仲間に裏切られ、
「信じろ」と言った仲間に信じて貰えなかった…。

どれ程傷付き、悲しい思いをしたのか。


「彼女が突き放しても決して離れないで。
きっと、分かってくれる。

私がそうだった様に…。」


紫苑くん達に言うと皆は力強く頷いた。


朱音sideEND