転校して数日が経った。

あの五人とは適度な距離を保てている。


『今日も力作ですな!』


綺麗に巻けた玉子焼きを切ってお弁当に詰める。

このボロアパートにも大部慣れて、
今ではこの生活が楽しくなってきていた。


ガチャ


鍵を掛けて学校に向かう。


『………………?』


異変に気付き、後ろを振り返る。


『気のせいかな。』


そのまま学校に向かって歩いた。