お腹いっぱいになったのと泣き疲れた私は そのまま眠ってしまった。 耳に何か触れたと感じて一気に覚醒する。 『今…何したの。』 目の前には彼が居た。 『答えて!!』 この状況でも無言を突き通す彼に 流石に私もカチンときて怒鳴った。 カチッ… 何故か手帳とペンが出て来て、 何かを書いて手渡された。 【俺は声が出ない。 名前は槇野 紫苑(まきの しおん) よろしくな。】 そう書かれてあった。