ーーーー・・・。



「えーと、これから合コン阻止計画を実行したいと思います。司会は私、美土里誠名でございます。」



俺は、マイクのスイッチをONにして司会を始める。


なぜ、俺が司会をしてるかって?


さあ、俺にもわからない。


進行を進めようとした時、蓮華の手が上がる。



「ルールはあるのか?」


「ないです。基本的に、女の子を先におとせたら勝ちです。」


「りょーかい」


「了解した。」



皆の、意見を聞いたところで、さあいよいよ始まる。


白百合VS黒薔薇の、1体1。


おちたら負け、おとしたら勝ちの簡単なルール。


戦いの火花が、きっておとされる。



「えっとまず、誰最初?」


「俺からでいい。素早く済ませる」




まあ、ゆづゆづこーゆうの嫌いだもんな……。




「OK!!じゃあ、Go!」



第1R 【香月vs由弦】


「ふぁ~、眠……」


「すまんが、いいか?」



«解説 誠名&蓮華&零涙»

さあ、やって参りました。
まずはさり気なく声をかけた、由弦プレイヤー。
さて、これからどうなるんでしょうか。


(いけーっ、ゆづゆづ♪)


※誠名達は別室のモニターで観察。



「何?……また、嫌味?」


「合コン、行くんだろ?」


「行くけど、何で知ってんのよ」


「ッ……行くなよ」


「は?」



«解説»
おーっと、ここでまさかのフェイント!!
強気で見せてからの、行くな発言!!
女心が分かってます!!



「だから、他の男の所に行くな///」


「アンタ……///」


「っ!?」



«解説»
ここで、決めるのか!?
決まってしまうのかーぁ!?



「さっきから、ズボンのチャック……全開なんだけど////」


「……え?」



レッドカード。


享堂由弦、強制退場。



«解説»
なんと、由弦プレイヤー、まさかの失格!!
イケメンでも、社会の窓は閉まっていなかった……
悔しい敗北です。



ガチャ……


由弦が、ムスッとした表情で戻ってくる。


うわ、機嫌ワロス……



「大丈夫、社会の窓は、うん。仕方ないから」



フォローしたつもりが、若干周辺の温度が下がる。


そんな空気を断ち切って、零涙が立ち上がる。



「じゃ、次僕行くね~」


「零涙、頑張って!!」