家に帰るとやっぱり翔はいなかった。


いつものように彩香ちゃんと一緒に帰ってきているのだろう。


考えただけで胸が痛い。


しばらくして翔が帰ってきた。


「お、おかえり!!」


「ん」


翔からは、女の子の甘い匂いがした。


その匂いがまた私の胸をズキッと痛める。


「か、翔!」


「なに」


「あの、さ」


やばい勢いで話しかけたけど何も話すことない。


「用ないなら話しかけないで」


「え、えと!彩香ちゃんとキスしたの!?」


って何聞いてんだ私!!


自分扉から見てたじゃん!!あほ!!