制服が夏服に変わり、汗ばむ季節がやってきた。
「松本―? 今日、日直やんな?」
お弁当を食べ終わり、いつものメンバーでまったり過ごしていると、担任の丸井先生から、声をかけられた。
「ハイ。そですけど……?」
「黒板消し、めっちゃ汚れてるねん。キレイにしといてくれる?」
「はーい」
わたしはすぐに立ち上がって黒板消しを手に取り、クリーナーにあてた。
「あ……あれ? 先生、これ、壊れてます?」
スイッチを入れても、クリーナーは動き出す気配を全く見せない。
「え。マジ?」
先生はクリーナーの電源をカチカチといじり、あげくのはてには、叩きだした。
「せ……先生! それは、無理でしょー?」
「あかんなぁ……」
小さくため息をついてから、先生は何かを思いついたような表情で掃除用具入れをゴソゴソと探り始めた。
「あ。あった、あった」
先生の手には、細い竹の棒が一本。
「え……これ……まさか……」
「松本―? 今日、日直やんな?」
お弁当を食べ終わり、いつものメンバーでまったり過ごしていると、担任の丸井先生から、声をかけられた。
「ハイ。そですけど……?」
「黒板消し、めっちゃ汚れてるねん。キレイにしといてくれる?」
「はーい」
わたしはすぐに立ち上がって黒板消しを手に取り、クリーナーにあてた。
「あ……あれ? 先生、これ、壊れてます?」
スイッチを入れても、クリーナーは動き出す気配を全く見せない。
「え。マジ?」
先生はクリーナーの電源をカチカチといじり、あげくのはてには、叩きだした。
「せ……先生! それは、無理でしょー?」
「あかんなぁ……」
小さくため息をついてから、先生は何かを思いついたような表情で掃除用具入れをゴソゴソと探り始めた。
「あ。あった、あった」
先生の手には、細い竹の棒が一本。
「え……これ……まさか……」