「…………好きっ……」
…………カナちゃんの告白に、心臓が止まるかと思った。
いや、止まったんだけど……え?
驚いてカナちゃんを見れば、今にも泣きそうな顔で俺だけを見つめている。
シーン……と静まりかえった教室の中、俺はただカナちゃんだけをみつめた。
今のは……都合の良い、夢?
「ホントはね、ずっとずっと大好きだった。
……ごめんね、いつも恥ずかしくて、言えなくて。
いつもね、雪夜にちゃんと言わなくちゃって思うんだけど、雪夜目の前にしたら言えないの……でもね、ホントに大好きだった。
ごめん……っ、最後に変なこと言って……。
素直になれなくて……ごめんなさい。
もう雪夜は……」
ちょ、ちょっと待て。