さてさて、その夜……



「ねぇ、りりちゃん、どうしてダメなの?」



当たり前のように私の部屋までついてきた玲音に声を尖らせる。



「あんたが可愛いかった頃の玲音じゃなくて

四六時中サカってるアホの玲音になっちゃったからに決まってんでしょ!」



「せっかくの2人きりなんだよー?」



眉を下げて哀しそうな顔をする玲音を鋭い目で睨みつけた。



「だから尚更ダメなんでしょっ!

早く自分の部屋に帰って寝ろっ!」





「えーっ…ホントの俺は、いつでもりりちゃんの可愛い玲音だよーっ?」




「どこがっ!」