「芽依、ごめんなさい!」




翌日学校につくと下足箱には千春が立っていて。

私を見るなり全力で頭を下げて謝ってきた。



それはもう、腰を痛めそうなほどの勢いで。





「千春も辛かったよね」





私が一言そう言えば今度は全力で顔を横に振った。

……さっきから勢いが凄すぎる。





「…ねえ、千春。ありがとね」


「……芽依」





ずっと、傍にいてくれて。

慰めてくれて、空と私、両方の思いを知りながら、辛かったよね。

苦しかったよね。




ごめんね、本当にありがとう。