「……なに、これ」




一体、何が起きてるんだろう。

どうして、こんなことが起きてるんだろう。




教室に戻る途中、三階廊下に出来た人だかり。

ふと、知ってる声が聞こえて「すいません」と人を掻き分けて中の様子を覗いた。

そこまでは、良かったんだ。




だけど、そこにいたのは──。





「それが、どんだけ困らせることになるのか、てめぇは分かってんのかよ!!」


「やめろと言ってるだろ!」





怒りを露にしながら

市原くんに馬乗りになる、壁。


そんな壁を取り押さえようとする、男教師。