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第五章「さよならの絆」
side-篠塚愛子


  * * *


「舞は……私のこと、嫌い?」


 稲葉が立ち去り、私は公園で舞と二人っきりになる。


 震える声の問いかけに、舞はあっさりと答えた。

 その返答に、胸が締め付けられる。


「うん、嫌いだよ」


 風が冷たくて、指先が凍えるようなのに、なぜか手は汗をかいていた。


「でも、私は舞が好きだよ」

「だから私は嫌いなのよ」


 冷たく突き放される。

 覚悟をして、ここまで来たはずだった。

 あの日の言葉が全て嘘だったと、知る覚悟をしてきた。

 でも、その覚悟を突き抜け、涙が滲んだ。

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