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第四章「惹かれ者の小唄」
side-稲葉圭一


  * * *


 これも友を思うが故だ。

 ホームルームが終わったとたん三笠を連れ出した篠塚に、俺は不安を募らせていた。

 朝から三笠を探していた理由はなんとなく察しがついた。

 けれど、水谷先生が三笠の転向を告げたときの様子はあまりにもおかしかった。

 もしかしたら、三笠の転校のことをちゃんと知らなかったのではないだろうか。

 それで俺は心配になり、篠塚と三笠の後をついていったというわけだ。

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