翌日の放課後、あたしはいつも通り美術室に。

『木田先生に無理矢理休憩時間作ってもらうからっ! お願いねっ』

って……若葉ちゃんに朝一で言われた。


でも……若葉ちゃん、翼くんが好きなんじゃないかな。

なんとなくだけど……。


そう思ったのは、若葉ちゃんと初めて会ったとき。


『そのタオル……翼のだよね?』


あの時の表情は、疑ってるようで。




恋愛なんて経験したことのないあたしには、どうすればいいのかわからない。

若葉ちゃんが翼くんを好きなら、あたしは応援したい。


だって……

あんな風にあたしに笑いかけてくれた女の子は、初めてだから。


失いたくないんだ。



でも……どうして、

心がモヤモヤするんだろう。