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「無事、お付き合いすることになりました!」


「すごーい! 良かったね~。おめでと~」



弾けんばかりの亜矢子の笑顔。


友達として、素直に嬉しい。



「先輩もね、ずっと好きでいてくれたんだって。あたし全然気づかなかったなぁ」


「両想いだったってことか~」


「告白されたときはホントに嬉しくてね」


「うん」


「王子様かと思ったもん。キラキラしてて」


「そっか~……王子様かぁ……」



「いいなぁ」とつぶやきながら、あたしは右手の薬指に視線を落とした。