「心優………」
誰かが私を呼ぶ声が聞こえる
「心優…… 」
その声に反応するかのように
私ははっと布団から飛び起きた
「優…くん」
何か体に濡れた感覚がする
それに体がもの凄く熱い
「凄い汗だ熱上がってるのかもしれない
とりあえず熱計るぞ」
私のパジャマのボタンを2個ぐらい開けると
体温計を脇にいれてきた
「ちゃんと挟んでろよ」
「分かった」
「とりあえず 熱上がってたら嫌と言っても注射するからな」
「もう熱下がるなら良いよ」
熱下がらないのも苦しいし
体は怠いし重いし
起きたら下がってると思ってたのに
大人しくしててもこれ
ピピピピッ♪
体温計が鳴った
勝手に私の脇から体温計を取り上げた
「……また上がってるな
とりあえず俺すぐに 必要なもんとってくるから待ってろよ」
急いで病室をでていった
いつになったら退院できるんだろう
もう1週間たっちゃうよ