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何かが変わるとき、それはとても予想外で。


今の、あたしにとっては。















「楽しそうですね」



汚れた水を交換して戻ってきたあたしにセンセイが言った。



「え?」


「鼻歌」


「鼻歌?」


「聞こえてきましたよ」



椅子に座って休憩中のセンセイは、


コーヒー入りのマグカップを傾けながらほほ笑んでいる。



「あたし、鼻歌なんて歌ってた?」


「ええ」



自分でも気づいていないなんて。


どうやら本当に気がゆるんでいるらしい。