「あっっ!!」




突然、景色を見ていた女が声をあげた。




「どうしたの?」




パソコンを操作していた男が顏をあげ問いかける。





「ちょっと見て!今から登校してきた子がいるわよ!!」




「どうせ、あいつだろ。また女と遊んで遅刻してんだよ。」




「違うよ、あいつじゃない!!こっち来てみ
てよ。」




女はトランプをしていた3人を引っ張り柵のところへ連れてきた。




女が景色を見ていた場所は、グラウンドから校門、テニスコートまで学校全体が見渡せる場所だった。




「マジだ…、しかも女じゃねぇかよ。」




「ねっ!!言ったでしょ。」




女は得意げに声をあげた。




「「すごい度胸あるねぇ~」」




同じ顏でおそらく双子であろう二人が声を感心したように言った。